趨勢(すうせい)目まぐるしいライブアイドル界、その中で長く活動を続けるのはとても困難なこと。最近でこそ5年を越す経験を重ねるアイドルグループや、グループを変えながら続けるライブアイドルも増えてきたが、「10年」はいまだ越えるには高い壁として立ちはだかっているのも事実。

yoshimiもいくつかのグループ活動を経験し、今は、d-girlsのメンバーとして活動を行っている。同時に彼女は、yoshimiとしても定期的にソロ活動も続けている。ライブアイドルシーンの礎を成したd-tranceのメンバーとしてデビュー。あれから11年の歳月が経過した。今でもyoshimiは、目まぐるしい変化を続けるシーンの中、アイドルとしての看板を降ろすどころか、ライブアイドルとしてのプライドを胸に歌い続けている。

ライブハウスという小さな舞台の上で歌い始めて、yoshimiは今年で丸11年を迎えた。その節目となる月に、今年もyoshimiは「周年単独公演」を行った。日時は11月24日(土)、場所は表参道GROUND。ゲストに、星野みちると伊藤ゆいを招聘。昨年の10周年単独公演に続き、今年もyoshimiバンドを従え。さらに、定期開催しているソロライブでピアノを演奏している岩佐結里も加えた形で行われた。

オープニングを担った伊藤ゆいの気持ちの揺れがダイレクトに伝わる感情的なライブを受け、歌のバトンは、この日の主役のyoshimiへ。

「時は流れ 色褪せない記憶が甦る日は…」、yoshimiのライブは、みずからが生きてゆくうえでの証を示すように『証』から幕を開けた。彼女が視線の先に捉えていたのは、辛苦を刻んだこれまでの心模様?!、それとも、過去を呑み込みながらもこれからも歩みを止めないと誓う強い意志?!。「時は流れ記憶が甦る」日々を胸に刻みながら、彼女はこれからも「この場で輝くから」と力強く宣言。続く新曲の『紅い花』は、雄大さと哀愁を抱いたスケールあふれたバラードナンバー。彼女が見つめていたのは、時の流れさえ呑み込んだ悠久な景色?!。時の旅人と化したyoshimiは、歴史を旅する歌姫となり、儚い定めを持った恋心を、途絶えぬ時間を旅しながら綴れ織ってゆく。

美しく鳴り響くピアノの音色に乗せyoshimiが届けたのは、結婚をする友達へ向けた『belive in love』。新しい未来を踏みだす上での揺れる心模様や、信じた人への愛しき想い。何より、共に明日を歩み続ける人への感謝の気持ちを、yoshimiは幸せを築く想いに変え歌いかける。この歌に包まれている間、誰もが彼女と一緒に温かな幸せと喜びを胸の中に抱いていた。愛しい人に対する素直な感謝の想いが胸にジンと深く、嬉しく染みていった。

前半部の最後に届けたのが、I WiSHのnaoがyoshimiのために曲を提供、みずから作詞をした『ありがとう』。優しく弾むピアノの音色へ想いを重ねるように、yoshimiは透明感を持った歌声を響かせる。みずからを支えてくれる人たちへの感謝の想いを、彼女は「ありがとう」という言葉に込め伝えてきた。つねに感謝の想いを口にするyoshimiらしい心模様の見える楽曲だ。「これからも歌い続けよう」の言葉に、彼女の強い意志を覚えた。何時だってyoshimiは、歌と共に歩み続けることに感謝をしては、その気持ちを胸に一歩一歩その先へ歩を進めてゆく。そんな彼女の優しくも強い意志を込めた『ありがとう』が、心にジンと染みた。

歌のバトンは、ピアノの弾き語りで登場した星野みちるのステージへ。軽やかな表情から愛しい人への想いまで、その心模様を感情揺れ動く歌声と鍵盤の音色に変え、会場の人たちの心へ響かせてくれた。舞台は、ふたたびyoshimiのステージへバトンを手渡した。

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