誕生の地・渋谷で、またしても“最高”が更新された。6人組ガールズグループ・東京パフォーマンスドール(通称TPD )が、7月13日に東京・渋谷WWW Xにて新体制初のライブシリーズ「渋谷 LIVE CIRCUIT」の第1回公演を開催した。これは、 今年12月と来年3月に渋谷ストリーム・ホールで行なうワンマン公演をソールド・ アウトにするという目標を掲げて始まったシリーズの一環。 あえて、従来のTPDライブの定番であった「ダンスサミット」 というタイトルをつけず、 半年の時間をかけて新たなライブスタイルや内容への挑戦に取り組んでゆく。

ライブタイトル“CIRCUIT”(サーキット)にちなんで6人は、白黒の市松模様のコスチュームで登場。モノトーンの装いが、 カラフルな照明に映える。「Neo Elements」の鮮やかなダンスで超満員の観客の目を奪い( 浜崎香帆と脇あかりのダブル側転が圧巻!)、息つく間もなく「Stay Gold」へ。しかしその数十秒後には「BE BORN」へと移り変わる。新体制TPDの旗揚げ宣言というべき 東京・日本橋三井ホール公演「The 5th Anniversary ダンスサミット」(6月3日に開催)では、先代TPDのレパートリーはゼロに近かった。「もう、先代の曲のリアレンジ・ヴァージョンは聴けなくなるのだろうか・・・」、 筆者はうっすらそう思いながら家路についたものだ。しかしそれは杞憂だった。「CATCH!!」や「WEEKEND PARADISE」も、 近未来風のサイバーサングラスをかけて歌い踊る「 東京ハッカーズ・ナイトグルーヴ」もしっかり聴かせてくれた。9人でパフォーマンスしていたときのフォーメーションを練り直し、 歌割りを再考し、練習を繰り返した結果、6人は、 目にも耳にも鮮やかな、ただ幸せな時間だけを届けてくれた。

中盤では各メンバーが“個”の魅力をアピールしまくる。 ダンスを得意とする浜崎香帆と橘二葉がバキバキに踊る「BURN ME OUT」は前述の5周年公演で大評判だった一曲。またバイリンガルのリーダー・ 高嶋菜七はソロで英詞の書き下ろし初披露ナンバー「be alright」を歌う。代表的ソロ曲「Darlin’」 と同じく、失恋をテーマにした作品とのこと。ライトブルーのシックなドレスが、ブルーな歌詞に調和する。 三井ホールで彼女の歌うテイラー・ スウィフトの曲を聴いたときにも思ったのだが、 最近の高嶋は特に輝きまくっている。

NHKの朝ドラ『半分、青い。』に出たのも記憶に新しいところに、9月からは舞台『 タイヨウのうた~Midnight Sun~』にも登場と、 まさに乗りに乗っている彼女の絶好調ぶりがこの日のステージからも伝わってきた。上昇気流に乗っているといえば、 上西星来と脇あかりのユニット“赤の流星”も間違いなくそうだ。

6月29日に東京・恵比寿CreAtoで定期公演「 金曜日の流星」第一回目をスタートさせ、第二回目も7月27日に決定と、活躍の場を増やしているふたりが当ライブで歌ったのは、「Move On!」。いっぽう、時代を超高速で駆け抜けた派生ユニット“ ぐーちょきぱー”(2017.8~2018.4)の一員だった櫻井紗季は、同ユニットの楽曲「HENACHOKO -DaNCE」を、浜崎、橘と共に復活させた。色違いのツナギを着た3人のユーモラスあふれるパフォーマンスが遊び心を感じさせてくれ、会場は沸いた。

チャートアクションでも軒並みTOP10入りした最新シングル「 Shapeless」の前奏ではまず高嶋、上西、脇が登場し、 間もなく超早着替えを済ませた櫻井、浜崎、橘が合流する。 さっきまで“へなちょこ”をやっていた面々が、まるで何事もなかったようにAIに扮し、 美しいメロディをしっとりと歌い上げる。 エレクトロポップナンバー「現状打破でLove you」では、“私だけを見て” と優しい声で歌う櫻井がとびきり甘美だった。 今回投入されたもうひとつの初披露曲「Go To The Party」はディスコ・テイスト満載のナンバー。 高嶋のソウルフルなファルセット、ロング・ トーンが効果をあげていた。TPD流の夏ソング「HEART WAVES」と「Are you with me??」を連発した後は、デビュー曲「BRAND NEW STORY」、さらに近年の代表曲である「SHINY LADY」で完璧なチームワークを見せつけた。アンコールは「O ne Day One Life」と、先代TPDの名曲「WEEKEND PARADISE」。土日を前に聴くこの曲は格別だ。トータルで 19曲、そのうち新曲2曲、さらに8曲が新体制ヴァージョンでの初披露。橘二葉の歌唱パートも大幅に増え、彼女がこんなに魅力的なシンガーだったのか、もっともっとその歌声を聴かせてくれと、筆者は感動を新たにした。

精度の高い集団パフォーマンスで唸らせ、同時に、各人の個性・ キャラクターをしっかり打ち出すステージを見事に構築した新体制 TPD。「またさらに良くなったよ、すごく楽しいよ」 という口コミがどんどん広まって、 次回ワンマンはドアが吹っ飛ぶほどの特大超満員になるに違いない。(原田和典/音楽ジャーナリスト)

Photo by Jumpei Yamada

<セットリスト>

1. Neo Elements
2. Stay Gold
3. BE BORN -Rearranged ver.-
4. DREAM TRIGGER
5. CATCH!! -Rearranged ver.-
6. BURN ME OUT
7. be alright
8. Move On! / 赤の流星
9. HENACHOKO-DaNCE
10. Shapeless
11. 現状打破でLove you
12. Go To The Party
13. 東京ハッカーズ・ナイトグルーヴ -Rearranged ver.-
14. HEART WAVES
15. Are you with me??
16. BRAND NEW STORY
17. SHINY LADY
EN. One Day One Life
EN2. WEEKEND PARADISE -Rearranged ver.-

【リリース情報】
7thシングル「Shapeless」好評発売中
TVアニメ『BEATLESS』2クール目エンディングテーマ

ダウンロード&ストリーミングはこちらから

【LIVE情報】
「渋谷 LIVE CIRCUIT」
日程・会場
09/27(木) 渋谷 WWW X
10/23(火) 渋谷 WWW X
12/21(金) 渋谷 ストリームホール
12/22(土) 渋谷 ストリームホール

2019年
01/14(月・祝) 渋谷 WWW X
03/17(日) 渋谷ストリームホール

関連リンク


・高嶋菜七(リーダー)/1996年12月31日生まれ/O型/兵庫県出身
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・上西星来/1996年8月14日生まれ/A型/愛知県出身/Ray専属モデル/NHK Eテレ「俳句さく咲く!」レギュラー出演中/「赤の流星」メンバー
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・櫻井紗季/1997年3月8日生まれ/A型/山口県出身/NHK Eテレ「俳句さく咲く!」レギュラー出演中
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・浜崎香帆(サブリーダー)/1997年5月2日生まれ/A型/福岡県出身/日本テレビ「ZIP!」レギュラー出演中
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・脇あかり/1998年1月24日生まれ/A型/大分県出身/ツーリズム別府大使/SHOWROOMレギュラー出演中/「赤の流星」メンバー
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・橘二葉/1999年3月5日生まれ/A型/和歌山県出身
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