d-girls、マイナビBLITZ赤坂公演 熱狂と感動をレポート

今年に入りd-girlsは、「d-girls全国ツアー」と題し、台湾公演も含め毎月コンスタントに地方公演を行い続けてきた。すべては、同ツアーのファイナル公演として掲げた、8月13日(月)マイナビBLITZ赤坂公演を成功へ導くため。同日、5人は「d-girls単独公演~dream of eternity~」と題し、目標に掲げてきたマイナビBLITZ赤坂の舞台へ700人以上の人たちを前に立っていた。

この日は、FRESH ANGELS/ぴゅあ娘リローデッドがゲストとして登場。さらに、元メンバーの喜屋武里奈が一日だけ復帰するサプライズも用意していた。

銀河の世界を舞台に据えた切ない恋物語を投影

オープニングを担ったぴゅあ娘リローデッドのライブを受け、d-girlsのステージへ。最初に届けたのが、会場中の人たちを壮大な銀河の世界へ導く『stream』だ。無限に広がり続けるスペイシーな楽曲に乗せ、杉本よしみと瀬戸千花、2人の歌姫の伸びやかで透明感のある歌声を魅力に、「君と」「ずっと」と歌いながら、5人は、会場中の人たちを銀河を舞台にした物語の中へ連れ出した。

この日のライブは二部構成で実施。前半部には、トランスを軸に据えたDENCHU SOUNDと呼ばれる独創的な音楽性の中、銀河の世界を舞台に据えた切ない恋物語を投影。

続く『NEGAI』では、斉東由奈がヴォーカルを担当。彼女以外の4人が、ジャグリングなどで使われる、LEDを仕込んだスティックをまわしカラフルな紋様や文字を描き出すビジュアルポイを両手に持ち、楽曲に合わせ、次々と彩り豊かな絵を投影。グラデーション豊かな輝きを背に想いを乗せて歌う斉東由奈の姿は、銀河中に歌声の花を咲かせる歌姫にも見えていた。

激しく躍動するトランスナンバーの上で、杉本よしみが彼方の世界へ観客たちを連れ出すように『noemi』を響かせた。猛々しい演奏の上で美しく透明感を持って響くその歌声は、銀河の世界に現れたローレライのよう。その歌声の導きなら、いくらでも酔いしれ、溺れてもかまわない。

歌のバトンは瀬戸千花へ。彼女も美しく躍動するスペイシーな『alive』に心を預け、切なさを抱いた想いを伝えてゆく。次第に高揚を増す楽曲に触発され、フロアー中から上がる熱狂の声。その叫びさえも全身で受け止め、瀬戸千花は心の奥底から沸き上がる愛しき想いを、今にも壊れそうな声を持って歌いあげていた。なんて切ない銀河の恋物語だろう。エンディングではあえて音を消し、瀬戸千花がアカペラで歌いあげ、無音の中5人は華麗に踊り、観客たちに嬉しい感動を与えてくれた。

切ない想いは、『幾星霜の物語』へ受け継がれてゆく。瀬戸千花がセンチメンタルな物語に熱狂というフレイバーをまぶし、フロアー中の人たちを物語のキャストに変えてゆく。キラキラとした輝きの中に描き出す愛しさと切なさを持ったドラマ、とても胸に染みるじゃない。
物語の舞台は、情熱燃え盛る楽園へ。杉本よしみが心に熱情を抱いた姫と化し、『灼熱のユートピア』を沸き上がる想いを胸に雄々しく歌いだす。その姿はまるで、異国の地で熱情にほたされ、踊らずにいれない衝動へ心突き動かされるようにも見えていた。

銀河の世界を舞台にした情熱の物語は、杉本よしみと瀬戸千花が歌声を交わしあう『CHANGE THE WORLD』へ。ミリックスされ、雄大でスケールあふれるタイナミズムな楽曲へと昇華。物語のクライマックスでヒロインが想いを告白するように、2人は「生まれ変わっても僅かな希望を胸に抱き続ける~2人の世界はここにある」と歌を交わしあっていた。
d-girlsの前半部のライブは、銀河を舞台にした壮大な恋物語を描きながら、一度、その幕を閉じていった。

彼女らと一緒に右手をくるくるまわすだけで、「僕らの未来はハッピー」になれる

サーキットガールズFRESH ANGELSのステージを挟んだd-girls後半戦のライブは、この日より発売になった最新シングル曲『natural』から幕を開けた。

衣装も刷新。『natural』はキラキラとした輝きを放つ楽曲。ヴォーカルを杉本よしみと瀬戸千花が担当。秘めた情熱を躍動するトランシーなダンスビート=DENCHU SOUNDに乗せ投影。青春の息吹覚える『natural』は、d-girlsらしい感動と高揚を与えてゆく楽曲だ。

瀬戸千花をヴォーカルに飛び出したのが、『bright』だ。この楽曲では、4人がふたたびビジュアルポイを手に舞台上へ華やかな光の文様を次々と描き出す。高ぶった感情をサビで爆発させ騒ぐ観客たち。何より、4人の描き出すハート型の紋様など、ビジュアルポイを用いたカラフルなステージングに視線が強烈に惹きつけられていた。今のd-girlsは、確実にビジュアルポイをグループの魅力に転化している。そのステージングは、まるで光と興奮のファンタジアだ。

「同じ空の下 同じ場所で 何時も聞こえるみんなの声~同じ時を共に生きる僕らがいる」。飛び出したのが、d-girlsのライブでつねに一体化した熱狂を描く『stay』。目の前に広がる輝く景色を笑顔でがっちりつかみ取ろうと歌う杉本よしみ。サビではメンバーと観客たちが、気持ちを一つに結び合っていた。なんて、たくさんの光を心に降り注ぐ歌だろう。同じ時を彼女たちと一緒に過ごすこの瞬間をしっかりと瞼に、この身に焼き付けたい。光の中で心一つに熱狂する、それが、たまらない興奮だ。

昂る熱、上がった気持ちへさらに輝きをまぶすように、彼女たちは『again』を投影。ここでは、百瀬めいがヴォーカルを担当。可愛らしさの中へ確かな力強さを抱いた歌声で、「あの頃みたいにtry again」と、彼女たち自身の強い意志を、ハッピーハードコアなサウンドと満面の笑顔に重ね合わせ届けてくれた。

熱狂の歌のバトンを受け取ったのが、斉東由奈。彼女は『See you again』を通し、大勢の観客たちと「d」「girls」と声のやり取りを交わしだす。彼女の歌声が、心へ嬉しい希望と明日へ向かう輝きを与えてくれる。軽快にステップを踏みながら歌う斉東由奈の姿に合わせ、一緒に踊る観客たち。それぞれ胸に描いた明日へ向かい、大きくステップを踏みながら歌い踊れ。それぞれが心に抱いた夢へ、彼女たちは笑顔でエールを送る。その気持ちが嬉しいじゃない。

歌のバトンは、こだま霞へ。彼女は、キラキラと輝くパーティチューン『Platinum party』を歌唱。とびっきりの笑顔を浮かべ、センターで歌うことへ最上級の喜びを覚えながら、こだま霞自身がキラキラと最高の輝きを放っていた。フロアー前方では熱狂したファンたちによるモッシュの風景も。胸をキュンと疼かせるポップチューンに合わせ、キュートな笑顔と仕種を浮かべ歌い踊るメンバーたち。ワクワクが、ドキドキがどんどん湧き出てゆく。とめどなくあふれるこの可愛い衝動に、トキメキを覚えずにいれなかった。

ライブは、ノンストップで熱狂のレールを駆け上がる。杉本よしみが、瀬戸千花が、疾走する『brave heart』に飛び乗り、会場中の人たちを眩しく輝く未来へ連れてゆく。身体を直撃するハッピーなトランスチューンに身を預け、「君と繋いだその手をもう離せない」と歌う彼女たちの想いを強く抱きしめていた。誰もが思いきり手を振り、一緒に光の中で心一つに溶け合っていた。

銀河の世界でビッグバンを起こすように、『moment』を通し、d-girlsのライブは一気に大きな輝きの中へ包まれた。躍動するDENCHU-SOUNDの上で、5人は歌う女神と化し、フロアー中の人たちのハートへ未来や希望を詰め込んだ光を次々と降り注いでゆく。気持ちの鼓動が破裂しそうだ。熱狂の中で自分も感情をビッグバンさせなきゃおさまらない。「この瞬間君が側にいてくれる幸せ」を、誰もが歌を通し感じていた。「今すくに君に伝えたい」、この興奮と感動をもっと大勢の人たちと分かち合いたい。

最後に飛び出したのが、会場中の人たちがハッピーな心に包まれた『Happy Go Go』だ。楽曲が始まると同時に、ぴゅあ娘リローデッドとFRESH ANGELSのメンバーもステージへ登場。「僕らの未来はハッピーハッピー」と歌う楽曲に合わせ、フロアーに生まれた幾つものサークル。彼女らと一緒に右手をくるくるまわすだけで、「僕らの未来はハッピー」になれる。そんなパラダイス空間がここには広がっていた。誰もが汚れなき笑顔のまま、最高の幸せに満ちた空間を、この場所に描きだしていた。

悲しみつらさ何もかも全部夢が埋めてくれるから

アンコールには、元メンバーの喜屋武里奈が、所属当時の衣裳姿で登場。この日限り?、6人編成のd-girlsとして最後に届けたのが、「悲しみつらさ何もかも全部夢が埋めてくれるから あなたと一緒に走れてわたしの生きる証になったよ」と歌う『dreamer』。これからも一緒に歩み続けることを約束するように、心を込めて想いを歌声に乗せ届ける杉本よしみ。この歌には、僕らがd-girlsのライブに足を運ぶ理由が生きている。彼女たちが仲間(ファン)たちと一緒に夢を追い求めることで自分の生きる意味を感じているように、d-girlsの元へ集う人たちも、同じよう、挫折や涙を何度も重ねながらも止めることなく歩み続ける彼女たちの姿へ触れるたびに、あきらめぬ勇気を心へ充填していける。
病苦を乗り越え、喜屋武里奈がこのステージに戻ってきたように。無謀と言われたマイナビBLITZ赤坂での単独公演を立派な景色に塗り替えたように、あきらめることなく夢をつかもうと努力し続けることで、その先には、こんなにも素敵な景色を描けるんだと、d-girlsと彼女たちに夢を託し続けている仲間たちが証明してくれた。

まだまだ、夢は途中段階。秋からは地方や台湾を舞台にしたワンマン公演も決定しているように、これからもd-girlsは、悲しみやつらさなどいろんな心の挫折を夢への糧に変えながら、途絶えることなき夢へ向かって歩み続けてゆく。たとえその速度がゆっくりだろうと、その動きを止めない限り、僕らは何時だって夢描く景色のキャストの一人として、共に素敵な光景に夢を馳せれるのだから。

TEXT:長澤智典

【インストア情報】
8/18 タワーレコード池袋 19:00〜
8/19 HMV&BOOKS SHIBUYA 6階イベントスペース 19:00〜

【CD情報】
『natural』
d-girls
NOW ON SALE
¥1,000 (税込)
ダイキサウンド
¥1,000 (税込)
FDCD-0004
TYPE A
1.natural
2.stream

FDCD-0005
TYPE B
1.natural
3.See you again

-セットリスト―

『stream』
『NEGAI』
『noemi』
『alive』
『幾星霜の物語』
『灼熱のユートピア』
『CHANGE THE WORLD』
『natural』
『bright』
『stay』
『again』
『See you again』
『Platinum party』
『brave heart』
『moment』
『Happy Go Go』
-ENCORE-
『dreamer』

関連リンク


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