新国立劇場では本日6月3日(月)に演劇『夢の裂け目』が開幕した。

井上ひさし流 重喜劇。東京裁判、戦争の真実を問う。

『夢の裂け目』は、2001年、2010年と上演を重ね、この度開場20周年記念公演として再々演されます!

改めて、風化させてはならない記憶、国家と国民の関係を描き、今新たに「日本人とは」ということを問いかける作品として高い評価を得ている作品。井上ひさしが新国立劇場のために書き下ろした本作は、まさに劇場の財産として継承すべき1本といえます。

今回はキャストをほぼ一新し、歴史的な裁判に巻き込まれてしまった庶民、主人公の紙芝居屋に段田安則を迎えました。さらにこの音楽劇にふさわしい唯月ふうか、保坂知寿、吉沢梨絵そして高田聖子など華と実力を兼ね備えたキャスト陣も見どころです。

笑いと音楽をふんだんに盛り込んだ、深くて面白い井上流・重喜劇、新生『夢の裂け目』にどうぞご期待ください!

撮影:谷古宇正彦

演出・栗山民也コメント ―開幕によせて―

井上ひさしさんは、いつも多様な笑いを生み出しながら、世の中の動きに対し、素直に怒ることを教えてくれました。

敗戦のあくる年の焼け跡を舞台に、国の責任、個々人の責任を問うこの作品が、まるで2、3日前に書きあがったかのように、今の壊れゆくこの国の姿をくっきりと映し出しています。まさに、私たちが今、向き合うべき「記憶についての劇」でしょう。

<公演概要>
2018年6月4日(月)~6月24日(日)
新国立劇場 小劇場
作:井上ひさし
演出:栗山民也
出演:
段田安則 唯月ふうか 保坂知寿 木場勝己
高田聖子 吉沢梨絵 上山竜治 玉置玲央 佐藤 誓
芸術監督:宮田慶子
主催:新国立劇場
公演詳細ページはこちらから
※予定上演時間:約3時間

<ものがたり>
昭和21年6月から7月にかけて、奇跡的に焼け残った街、東京・根津の紙芝居屋の親方、天声こと田中留吉(段田安則)に起こった、滑稽で恐ろしい出来事。

ある日突然GHQから東京裁判に検察側の証人として出廷を命じられた天声は、民間検事局勤務の川口ミドリ(保坂知寿)から口述書をとられ震えあがる。

家中の者を総動員して「極東国際軍事法廷証人心得」を脚本がわりに予行演習が始まる。

そのうち熱が入り、家の中が天声や周囲の人間の〈国民としての戦争犯罪を裁く家庭法廷〉といった様相を呈し始める。

そして出廷の日。東条英機らの前で大過なく証言を済ませた天声は、東京裁判の持つ構造に重大なカラクリがあることを発見するのだが……。

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