筋肉少女帯、30周年イヤーに突入!秋には​オリジナルアルバムも




東京・Zepp DiverCity TOKYOにて、筋肉少女帯が〈筋肉少女帯デビュー30周年記念日スーパースペシャル・突入!〉と題した絢爛豪華なライヴを披露した。彼らのデビュー日である6月21日、お台場に集った気合い十分のオーディエンスは、筋少の30年間の道のりを振り返るとともに、輝かしい未来に向けて思いを新たにする一夜を過ごした。(なお、本公演の模様はニコ生で生中継された。)

午後7時を少し回った頃、SE「元祖高木ブー伝説」が響き渡り、客電が落ちると、祝祭の日を迎えた大槻ケンヂ(Vo)、橘高文彦(G)、本城聡章(G)、内田雄一郎(B)が颯爽とステージに登場する。いつ観ても、この瞬間にはときめくものがある。熱気たっぷりの会場にまず火を付けたのは、「サンフランシスコ」。いきなりの名曲で観客の心を鷲づかみにした彼らは、続く「少年、グリグリメガネを拾う」で、フロアの温度をさらに引き上げる。記念すべき日にふさわしいお祭り騒ぎだ。

「今夜は筋肉少女帯デビュー30周年記念イヤー突入だぜ! どうかお祝いしてくださーい!」と観衆を扇動する大槻。彼の独特のMCは今宵も大爆発。爆笑エピソードの数々に、オーディエンスは終始笑顔だ。もちろん、痒いところに手が届くような、バラエティに富んだ楽曲群も魅力である。そして、それらを支える熟練の技は、そんじょそこらのバンドに真似のできるものではない。演奏技術、ショウの構成……どこをとっても、筋少は最上級のエンターテイナーだ。お馴染みの必殺曲「日本印度化計画」でフロアをひとつに束ねたり、「小さな恋のメロディ」でメイン・ヴォーカルを務めた橘高がソウルフルな歌声を聴かせたりと、序盤から見どころだらけである。

本編も中盤に差し掛かると、「イワンのばか」や「戦え!何を!?人生を!」といったアグレッシヴな楽曲で畳みかけ、この上なく観客を沸かせた彼ら。「再結成を受け止めてくれたオーディエンスのおかげで、未来の筋少があります!」と大槻が感謝の言葉を述べると、場内には感動的な空気が広がった。その後、「青ヒゲの兄弟の店」「サイコキラーズ・ラブ」「Guru最終形」といったしっとり系のナンバーで、極めてエモーショナルな匠の技をみせた場面にも、グッとくるものがあった。

「これでいいのだ」が賑やかに鳴り響き、ライヴもあっという間に終盤へと突入。「パリ・恋の都」と「踊るダメ人間」でオーディエンスが狂い咲いた後、「ディオネア・フューチャー」の妖しく華やかな音色がフロアを包み、本編は幕を閉じた。

ここまでですでにお腹いっぱいのセットリストだが、筋少の名曲の数々にもっと触れたいと願うファンの熱い声援に応えて、アンコールが披露される。再結成から約10年にわたりサポートを務める長谷川浩二(Dr)と、筋少と同じくデビュー30年目を迎えた三柴理(Pf)に感謝を述べた大槻は、「めでたい席ではあるけれど、これをこの場でやってこそ筋少」と「ノゾミ・カナエ・タマエ」を歌い始める。人の心の闇を歌ったこの曲のダークな情緒に、観衆は息を呑んでいた。そんな空気を切り裂くように、内田が「モコモコボンボン」を歌唱すると、アメリカン・ハード・ロッキンなムードが場内に広がっていく。最後の最後、筋少ド定番の「釈迦」が派手にぶちかまされると、Zepp DiverCityに集まった観客は夢見心地の表情を浮かべていた。「30周年・突入! 30周年・突破! その後も未来永劫、来世でもお会いしましょう!」とオーディエンスに向けて叫んだ大槻に、万雷の拍手が注がれていた。

なお、この祝宴の夜、うれしいニュースの数々が発表された。まず、2018年秋に筋肉少女帯メジャーデビュー30周年記念オリジナルNew Album『アウトサイダー・アート(仮)』の発売が決定。これに伴う〈メジャーデビュー30周年記念 オリジナルNew Album『アウトサイダー・アート(仮)』ツアー〉が11月から12月にかけて東名阪にて開催される。また、9月24日には、〈渋谷ストリーム開業イベント〉として、東京・渋谷ストリームホールでの公演も決定している。これらのイベントもどうぞお見逃しなく。

色彩豊かにスタートを切った筋肉少女帯の30周年イヤー、今後もスペシャルな日々が扉を開けて待っていることだろう。心の隙間に入り込むような筋少の妙技を、今一度その目で確かめてほしい。

TEXT BY 志村つくね
PHOTO BY コザイリサ

2018年6月21日(木)東京・Zepp DiverCity TOKYO公演
〈筋肉少女帯デビュー30周年記念日スーパースペシャル・突入!〉
〈セットリスト〉
1. サンフランシスコ
2. 少年、グリグリメガネを拾う
3. 日本印度化計画
4. 小さな恋のメロディ(橘高歌唱)
5. パノラマ島失敗談
6. イワンのばか
7. 機械
8. 戦え!何を!?人生を!
9. 青ヒゲの兄弟の店
10. サイコキラーズ・ラブ
11. Guru最終形
12. これでいいのだ
13. パリ・恋の都
14. 踊るダメ人間
15. ディオネア・フューチャー
EN
1. ノゾミ・カナエ・タマエ
2. モコモコボンボン(内田歌唱)
3. 釈迦

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